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シチズンマシナリ―、小型精密CNC自動旋盤シリーズの最上位機種発表

シチズンマシナリー「M32VⅢ型」 シチズンマシナリー( http://cmj.citizen.co.jp )は、小型精密CNC自動旋盤シリーズの新製品シンコムイノベーションラインの第2弾となる「M32VⅢ型」 を、来年4月から発売する。

 最上位機種となる同品は、従来の「くし刃+タレットの構成」を継承し、背面刃物台へのY軸および、くし刃刃物台へのB軸の2軸を新たに追加し、全10軸とした。稼動軸の増加により、ツール取付本数が、従来機比9本増の31本となり、幅広いツーリングバリエーションが可能になる。

 また、背面刃物台にY軸を搭載することにより背面加工の幅が広くなった。B軸搭載は、同ラインで初となるが、くし刃刃物台にB軸を搭載することにより、複数角度の斜め穴加工やヘリカル補間加工にも対応するだけでなく、コンタリング(輪郭)加工も可能となり、従来マシニングセンターなどでしか加工ができなかった複雑形状のワーク(部品)を加工することができるという。

 最新のNC装置による高速演算処理や、シンコムコントロール(多軸多系統制御)などにより、非切削時間を約30%削減(同社従来機比)し、サイクルタイムの大幅短縮を実現した。