NEDOなど、次世代超高密度HDDに向けたマイクロ波アシスト記録の基本技術を開発

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO、 http://www.nedo.go.jp ) と日立製作所( http://www.hitachi.co.jp )は、ハードディスク装置(HDD)の開発・製造会社である日立グローバルストレージテクノロジーズの協力を得て、従来の磁気記録方式の限界を超え、HDDの記録密度を飛躍的に伸ばす方式として期待されているマイクロ波アシスト磁気記録方式(以下、マイクロ波アシスト記録)の基本技術を開発し、その原理を実験的に確認した。

 マイクロ波アシスト記録では、記録媒体の小領域にマイクロ波帯の高周波磁界を加え、磁気情報の書き込みを容易にする。今回開発したのは、ヘッドに搭載可能な高周波磁界を発生するスピントルク発振素子。このスピントルク発振素子を用いて、記録媒体上に磁気情報を記録できることを実験的に確認した。

 これまで、外部のマイクロ波発生装置を用いたマイクロ波アシスト効果の報告例はあったが、今回、微細な発振素子を用いた磁気情報の記録を確認できたことにより、将来、この素子を記録ヘッドに搭載し、マイクロ波アシスト記録を実用的に行える可能性が示された。

 この成果の一部は、NEDOが推進する「超高密度ナノビット磁気記録技術の開発(グリーンITプロジェクト)」の一環として得られたもの。

※スピントルク:磁性体/非磁性体/磁性体で構成される積層体に電流を印加した場合、流れるスピン流によって二つの磁性体はお互いに磁化の方向を変えようとする力(トルク)を受ける。これをスピントルクという。