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安川電機、パラレルリンク機構採用で高速搬送を実現したロボット

安川電機「MOTOMAN-MPP3」 安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、パラレルリンク機構を採用し、高速搬送を実現した「MOTOMAN-MPP3」を開発、製品化した。食品・薬品・化粧品等の小物製品およびその中間製品の搬送・整列・箱詰用途を中心に、年300台台の販売を見込んでいる。

 食品・薬品・化粧品等に代表される小物製品では、複数個あるいは複数の種類を化粧箱等に詰めて販売されることがあり、ベルトコンベア等で大量に運ばれてくる個々の製品をピックアップし箱詰めする作業には多くの人手が必要とされている。これら小物製品のハンドリング作業の自動化には、単位時間当たりの取り扱い数量の多さから、超高速動作が求められており、同社はこうしたニーズに対してパラレルリンク機構を採用することで、従来より高速化を実現し、ロボットの適用領域の拡大を図る。

 同品は、パラレルリンク機構を採用することにより、搬送速度は搬送質量1kg(最大可搬質量3kg)、動作範囲は直径1300mm、高さ500mmの性能を実現した。また、ビジョンセンサとの組み合わせにより、無作為に流れてくる製品の位置・方向・品種判別を行い、ロボットによるピックアップと同時に、搬送中に整列作業を行い、正確で見た目にきれいな箱詰めが可能となる。また、衛生面への配慮から清掃が容易である滑らかな本体表面形状を採用しており、水洗いが可能な防水仕様も準備している。