住友電工、従来材種1.5倍以上の長寿命実現した鋳鉄旋削用CVDコーティング材種を開発

住友電工ハードメタル「エースコートAC405K/AC415K」 住友電工ハードメタル( http://www.sumitool.com )は、従来材種の1.5倍以上の長寿命と高い信頼性を実現するCVDコーティング材種「エースコートAC405K/AC415K」の2材種を開発、1月16日より販売を開始する。同材種は、超硬切削工具需要の中で大きな位置を占める鋳鉄加工の中でも特に仕上げから中仕上げ加工での連続および一部断続加工を含む幅広い用途で使用できる。

 主な特徴は以下の通り。

  1. 新コーティング技術による、耐摩耗性の大幅向上
    AC405K、AC415Kともに、従来の微細・平滑CVDコーティング「スーパーFFコート」をさらに進化させた新コーティング技術を採用。コーティング膜の中でも、耐摩耗性を担うTiCN(チタンカーボンナイトライド)層を構成するセラミック粒子のさらなる微細・高硬度化を達成した。これにより、耐摩耗性が従来品比約50%向上し、仕上げ切削連続加工での最大推奨切削速度570m/min.(AC405K)、中仕上げ一般加工での最大推奨切削速度400m/min.(AC415K)をそれぞれ実現。鋳鉄加工の大幅な高速化が可能となる。
  2. 高速加工領域における工具寿命の信頼性・安定性の向上
    コーティング膜内部応力制御技術により、CVD膜特有の残留引張応力を低減し、耐欠損性を向上。また、耐溶着性を担うαAl2O3(アルミナ)層と、TiCN層との境界に高密着性の中間層を形成させたことにより、溶着およびコーティング膜剥離に起因する刃先損傷を大幅に抑制する。これらにより、高速加工領域における刃先の耐欠損性を従来製品比1.5倍以上高め、工具寿命の信頼性・安定性を大幅に向上させた。