三菱重工、MRJ搭載のP&W社ジェットエンジン「PW1200G」事業に参画

P&W社「PW1200G」P&W社「PW1200G」 三菱重工業( http://www.mhi.co.jp )は、次世代のリージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi Regional Jet)に搭載する米国プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney:P&W)社の新型ジェットエンジン「Pure Power PW1200G」事業に参画し、燃焼器、高圧タービンディスクおよびケースの開発・製造と、同エンジンの最終組立・領収運転試験を行うことで合意した。

 組み立てなどを行う同社の名古屋誘導推進システム製作所では、すでに燃焼器やケースの試作品がP&W社へ納入されたほか、最終組立と領収運転試験のための組立用治工具、試験設備の手配が実施されており、同所内にあるエンジンテストセルの改修も併せて実施済みの状態となっている。また、最終組立を行うに当たっては、エンジンの各部品の仕様をP&W社側の技術要求に適合させる必要があるため、その際に使用する管理システムについても同社と調整しながら現在開発が進められている。

 PW1200Gは、P&W社が長く開発に取り組んできた最新鋭の高効率エンジン。同社の独自技術「Geared Turbofan(GTF)」の採用により、低圧スプール(タービン)を高速回転させて最適な効率を得る一方、ファンを低速で回転させて大幅な騒音低減を実現。15%以上の燃費アップと環境性能の飛躍的向上を達成する。

 民間航空機エンジンの開発・製造で三菱重工業はこれまでも、P&W社の大型ジェットエンジンPW4000のほか、IAE(International Aero Engines)社のV2500、英国ロールス・ロイス(Rolls-Royce)社のTRENT1000などのほか、昨年秋にはGTFを採用するP&W社のPure Power PW1100G-JM(A320ファミリー向け)へも参画している。

 今回、新たにPW1200Gエンジンの製造・組立に参画することで、民間航空機エンジン技術の国際競争力をさらに強化していくとともに、MRJ事業の円滑な推進と市場への浸透を全力で支援していく。