三菱電機、安定した高精度微細加工が可能になるワイヤ放電加工機

三菱電機「油加工液仕様ワイヤ放電加工機」 三菱電機( http://www.mitsubishielectric.co.jp )は、加工液に油を用いることで、より安定した高精度微細加工が可能になるワイヤ放電加工機「油加工液仕様ワイヤ放電加工機」開発した。2013年4月に発売する計画。

 電子機器製品や自動車部品市場においては、製品の高精度化がますます進み、これに伴い量産の母体となる金型も一層の高い精度を要求されている。これに対応するため、安定的に高精度微細加工を行うため、従来の水加工液仕様機に加えて絶縁抵抗値の高い油を加工液として使用したワイヤ放電加工機を開発した。

 同品に採用された新開発「n-PV(ナノパルスV)電源」は、従来電源より4分の1と細かなサイクルで放電を行い、より精密に加工することで油加工液使用時に発生しやすい被加工物への割れ(クラック)・表面硬化層を抑制・除去し、安定的にサブミクロン単位の滑らかな仕上げ面を実現する。また、被加工物と電極の間で発生する放電状態の変化をモニター回路で検知し、放電加工が不安定になりやすい加工形状のコーナー部などにおいても、素早く放電状態を制御することにより寸法精度を向上した。

 さらに、微細な加工を自動的に行うため、電極を自動で挿入・結線する「自動結線装置Intelligent AT」の最小使用ワイヤ径をφ0.1mm からφ0.05mm へ小径化。熱源となる電源盤・制御盤・加工液ポンプを機械本体から遮断することで、精密加工の妨げとなる本体への熱影響を防止した。駆動部に高い推力を持つシャフトリニアモーターを採用し、電力消費量を削減するとともに、指令値に対し誤差の少ない加工を実現した。