優秀省エネルギー機器発表、経産大臣賞に住友重機械工業の全電動射出成形機

 日本機械工業連合会( http://www.jmf.or.jp/japanese )はこのほど、「平成24年度(第33回)優秀省エネルギー機器表彰」の受賞企業を決定。35件の応募の中から住友重機械工業の「型締力・射出圧力低減を実現した全電動射出成形機  (SE-EV) 」が経済産業大臣賞に選定された。

全電動射出成形機(SE100EV)全電動射出成形機(SE100EV) 本機では、樹脂先端部を制御する機能、最小型締力を検出する機能、型締力を機械的に保持するリンク機能、可動プラテンの案内機構・姿勢変化抑制機能などを搭載することにより、低圧で樹脂の金型末端部までの充填を可能とし、また樹脂固化のため型締力保持中のモータ消費電力をゼロとし、従来機に比べて型締力、射出成形圧力の大幅削減を実現した。さらに、独自開発のシール付ベアリングを射出部に搭載した結果、摺動抵抗の低減、サーボモータの低慣性化、正確なスクリュー制御にもつながった。その結果、消費電力25%削減を達成するとともに、より低い樹脂温度で成形を可能としたことで、冷却時間の短縮につながり生産性も向上している。また、グリース消費量の削減、廃棄樹脂量の削減も可能になり、ランニングコストが低減し、ユーザによる成形条件調整も容易であるため、納入先では従来機からの入れ替えが進んでいるという。

 同連合会では、昭和55年度より国の省エネルギー推進政策に呼応して、機械工業の立場からこれを推進するため、省エネルギー効果の著しい産業用機器を開発し、実用化した者および企業その他の団体を表彰する事業を実施している。

 応募のあった機器について、同連合会内に設置した優秀省エネルギー機器審査特別委員会(委員長・中島尚正 東京大学名誉教授)および幹事会(幹事長・松野建一 財団法人先端加工機械技術振興協会専務理事 日本工業大学教授・工業技術博物館長)において、慎重な審議を重ね、以下のとおり表彰機器として11件を選定した。

経済産業大臣賞

「型締力・射出圧力低減を実現した全電動射出成形機 (SE-EV)」住友重機械工業

資源エネルギー庁長官賞

「新3レベル回路適用無停電電源(HXシリーズ)・パワーコンディショナー(PVIシリーズ)」富士電機
「DCインバーター冷凍機内蔵型平形ショ-ケース」福島工業

日本機械工業連合会会長賞

「励磁電流自動制御付き単軸振動試験装置(エコシェーカー)」IMV
「ハイブリッドヒートポンプ搭載 缶・ボトル自動販売機」富士電機
「走行用電子制御HST・作業用可変ポンプ搭載エンジンフォークリフト (FH40、45、50)」小松製作所
「IPMモータ搭載小回り制御可能リーチフォークリフト(QuaPro-R)」住友ナコ マテリアル ハンドリング
「冷凍PID容量制御を搭載した環境試験器 (プラチナスJシリーズ)」エスペック
「カスケード熱交換式 CO2回収装置 」三菱重工業
「最適設計による軽量化と省エア制御を採用した射出成形機用取出ロボット(YCシリーズ)」ユーシン精機
「枚葉印刷機用LED方式ライン型UV照射器 (UD90)」パナソニック デバイスSUNX