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三洋化成工業、潤滑油粘度指数向上剤をアメリカで生産開始

 三洋化成工業( http://www.sanyo-chemical.co.jp/ )は、潤滑油に添加して自動車などの省燃費化を実現する粘度指数向上剤「アクルーブ」シリーズの世界的な需要増に対応するため、アメリカでの生産を開始した。

 今年2月に米国の関係会社サンヨーケミカル・アンド・レジンズLLC(本社:米国ペンシルベニア州)で生産能力4000t/年の設備を稼働させた。2011年と2012年には鹿島工場(茨城県神栖市)でもそれぞれ1万tずつ増強しており、これらの増強の結果、同社グループにおける粘度指数向上剤の生産能力は国内における3万t/年から日米合わせて5万4000t/年に引き上げられた。

 同社の粘度指数向上剤は、自動変速機用潤滑油(ATF)向けや無段変速機用潤滑油(CVTF)向けの需要増に加え、燃費向上効果が注目されて消費量がより多いエンジンオイル向けでも用途の広がりを見せているという。同社グループでは、この需要増に対応すべく、グローバルな生産体制の強化と生産拠点の複数化を進めている。