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加工液に油を用いることで高精度微細加工を実現したワイヤ放電加工機

三菱電機「MX600」 三菱電機は、高精度ワイヤ放電加工機の新製品として、加工液に油を用いることで安定的な高精度微細加工を実現した「MX600」を4月1日に発売する。

 同品は、従来の4分の1の細かなサイクルで放電を行う「n-PV(ナノパルスV)電源」搭載により、被加工物の割れ・表面硬化層を抑制し、安定的に滑らかな仕上げ面を実現している。被加工物と電極の間で発生する放電状態の変化をモニター回路で検知することで、精度を得にくい加工形状のコーナー部においても、素早く放電状態を制御し寸法精度を向上する。

 また、電極を自動で挿入・結線する「自動結線装置Intelligent AT」の最小使用ワイヤ径をφ0.1mmからφ0.05mmへ小径化し、微細な加工を実現。熱源となる電源盤・制御盤・加工液ポンプを機械本体から遮断し、精密加工の妨げとなる本体への熱影響を防止した。磁束を360度効率良く推力に変換できるシャフトリニアモーターを駆動部に採用し、電力消費量を削減するとともに、指令値に対し誤差の少ない加工を実現した。

 さらに、機械構成ユニット部品の小型化により省スペース化を実現。油加工液の効率的使用により、加工液タンク容量の小容量化(300L)を実現するとともに油加工液の購入費用を削減した。