デンソー、最大2500気圧の燃料噴射圧力を実現できるディーゼルエンジン用の電子制御燃料噴射システム

 デンソーは、最大2500気圧の燃料噴射圧力を実現できるディーゼルエンジン用の電子制御燃料噴射システム「コモンレールシステム」を開発した。従来の2000気圧システムと比べ、構成部品の構造の改良と燃料噴射圧力の高圧化などにより、車両の燃費を最大3%向上するとともに、排ガス中の有害物質であるPM(粒子状物質)の発生を最大50%、NOx(窒素酸化物)を最大8%削減することができる。

 同システムでは、燃料ポンプからインジェクター(燃料噴射装置)まで送られる燃料のうち、一部がエンジンの燃焼室に噴射されずシステム構成部品の潤滑などに使用され、その後に燃料タンクに戻される。今回開発したコモンレールシステムは、構成部品であるインジェクター、燃料ポンプ、コモンレール(蓄圧室)の構造を改良することにより、燃料タンクに戻されていた燃料を従来のシステムに比べて約9割削減し、燃料ポンプの負荷を大幅に低減している。これに加え、部品の構造の見直しや材料の改良によるシステムの高圧化により、噴射される燃料をより微粒化し、着火性と燃焼状態を改善できるため、燃費性能の向上と排ガスの浄化に寄与する。また燃料ポンプの負荷低減により、噴射圧を高めながらもポンプ体格は従来レベルを維持している。

 今回開発したシステムは、今年から乗用車や商用車、農建機などあらゆる分野でグローバルに展開していく。また、現在は3000気圧コモンレールシステムの製品化を目指して開発に取り組んでいるという。

デンソーが新たに開発したコモンレールシステムデンソーが新たに開発したコモンレールシステム:左からポンプ、インジェクター、コモンレール