カネカ、薄膜三層型太陽電池モジュール商用生産開始

 カネカは、大幅に出力を向上させた薄膜三層型太陽電池モジュールの新商品を7 月より本格販売する。

 同社は現在アモルファスシリコン層と薄膜多結晶シリコン層の2層を重ねた薄膜シリコンハイブリッド太陽電池を製造販売している。今回の新商品は、2層の間に新たにアモルファス系シリコンからなる層を追加した3層構造を有し、同社が保有する透明中間層技術と合わせて吸収できる太陽光量を増やすことで従来と比べて大幅な出力向上を実現し、同社の1420mm×1100mmサイズ量産品比で初期出力を10W以上を引き上げることに成功した。

 同基板サイズでの商用薄膜太陽電池モジュール製品の3層構造化は世界初になるという。3層構造化により単位電池当たりの開放電圧は2.0V(同社製品従来比1.5倍)まで向上するため、パネル当たりの開放電圧も280V 程度まで向上させることが可能となる。今後、パネルの高電圧化により、配線方法の簡略化、配線ミス低減も期待できる。

 同品は、瓦一体型モジュール(品名:ヴィソラ)、スレート瓦専用モジュール(品名:ソルティレックス)、および据置型(品名:グランソーラ)に展開され、ソーラーエネルギー事業のさらなる拡大を図る。