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日本新金属、炭化タングステン粉末の生産能力を増強

 日本新金属はこのほど、秋田工場(秋田県秋田市)内に建設していた第二タングステン棟を完成させ、炭化タングステン粉末の生産能力を増強した。

 同工場は、国内で唯一のタングステン製錬工場であり、タングステン鉱石あるいは超硬工具スクラップから、炭化タングステンの中間原料であるパラタングステン酸アンモニウム(APT)粉末、最終製品である炭化タングステン粉末までを一貫して生産している。

 今回の生産能力増強は、主な需要先の親会社である三菱マテリアルの超硬工具の販売拡大に伴う原材料安定供給体制の確立に加え、日本新金属社本社工場(大阪府豊中市)と秋田工場の並行生産によるリスク分散を目的としたもの。

 今回の第二タングステン棟の完成により同社秋田工場の生産能力は倍増し、本社工場と合わせた同社全体の生産能力は約20%増強される。また、今後秋田工場で実施予定の追加工事により、来年4月以降の同社全体の生産能力は、さらに約10%増強が図られる予定。

秋田工場写真(第一タングステン棟および第二タングステン棟)秋田工場写真(第一タングステン棟および第二タングステン棟)