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川崎重工、H-ⅡAロケット用衛星フェアリングを出荷

川崎重工業「H-ⅡA用衛星フェアリング」 川崎重工業は、H-ⅡAロケットの衛星を格納する衛星フェアリングを岐阜工場での設計・部品製造を経て、播磨工場で組み立て後、種子島宇宙センターに向けて出荷したと発表した。衛星フェアリングは、種子島宇宙センターで打ち上げを執行する三菱重工業に納入され、同社のH-ⅡAロケットに組み込まれる。なお、ロケットは平成25年度内の打ち上げに向けて準備作業が進められているという。

 今回出荷した衛星フェアリングは、直径4mのシングル・タイプ(4S型)で、この中に衛星が1機組み込まれる。本H-ⅡAロケットは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と米国航空宇宙局(NASA)が共同開発を行った全球降水観測(GPM)主衛星を搭載する。

 川崎重工業は、1993年にH-Ⅱロケット向けに衛星フェアリングを納入、以後計7機分を納入している。H-ⅡAロケットにおいても、4メートル・シングル・タイプ(4S型)、4メートル・デュアル・タイプ(4/4D型)、5メートル・シングル・タイプ(5S型)の各種衛星フェアリングを開発・製造し、計22機分を納入した豊富な実績を持っている。

 同社が開発・製造してきた各種H-ⅡAロケット用衛星フェアリングは、大型衛星や2基の衛星の同時打ち上げなど多様な打ち上げ需要に対応できるという。