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新日鉄住金ソリューションズ、スマートグラスの現場利用に向けた導入検証サービスを開始

 新日鉄住金ソリューションズは、今後製造現場等への普及が見込まれるスマートグラス(眼鏡型情報端末)の現場利用を推進する導入検証サービスの提供を開始する。

 現在、製造現場等においては、現場作業者の情報活用を推進するため、タブレット端末の導入が進んでいる。ただし、こうしたタブレット端末を作業現場で利用する際には「手がふさがる」、「手袋を使用すると画面操作ができない」などの不便な点があった。それに対して、昨今、国内外で製品化が進んでいるスマートグラス(眼鏡型情報端末)の場合は、作業者がハンズフリーのままで、付属するディスプレイ、カメラ、センサー、GPS等の機能を活用して各種情報を表示・確認しながら作業を進められるなどの利点がある。

 同社は、これまでAR(拡張現実感)技術とスマートグラスの現場利用に向けた研究開発と実証実験を進めてきた。今回、これらの成果と知見を「AR拡張現実ソリューション」として取りまとめ、スマートグラスの現場利用に向けた各種アプリケーション・サービスの提供を開始する。

 その第一弾として、国内・海外に展開する製造現場等とのより緊密な情報連携が求められるケースを想定して、現場作業者と離れた場所にいる作業支援者間での作業指示や作業状況の確認等を円滑に実現する「遠隔作業支援アプリケーション」を開発した。また、この「遠隔作業支援アプリケーション」を同社のクラウド基盤absonne(アブソンヌ)上の検証環境より提供して、スマートグラスの現場利用に向けた概念実証(PoC:Proof of Concept)を実施する「導入検証サービス」を開始する。

 利用者は、本サービスを活用することにより、スマートグラスを導入する前に「どうすれば業務に役立つか?」、「どうすれば業務を効率化できるか?」、「どうすれば業務を高度化できるか?」等の視点での検証が可能となり、対象となる現場業務への適合性評価、現場利用に向けて必要となる機能や技術要件の確認、各種スマートグラスの評価等を実施することができる。

 今後、同社は、本サービスを通じて、製造・物流・流通・社会インフラなどの各業界における設計~製造~物流~販売~保守・点検サービス等の様々なビジネスニーズを捉えて、タブレット端末やスマートグラスを活用した現場作業支援アプリケーション・サービスの提供を推進していく。