日立金属、輸送機向け鉄鋳物事業を展開する米・ワウパカを買収

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 日立金属は、北米市場において輸送機向け鉄鋳物事業を展開するワウパカ・ファウンドリー(本社:米国ウィスコンシン州)を10月までに買収すると発表した。買収額は、約13億ドル(約1330億円)。

 鉄鋳物事業は、自動車用を中心として長年にわたり培ってきた日立金属の主力事業であり、その中でも高級ダクタイル鋳鉄製品は、日本・韓国・米国において生産拠点を展開、2014年4月にはインドの自動車用 鉄鋳物製造会社を子会社化するなど、グローバル供給体制の強化を進めてきた。しかし、さらなる成長を実現していくためには、事業領域を拡げ、グローバル市場において圧倒的競争力のある事業基盤を構築してくことが必要になっていたという。

 ワウパカは、米国ウィスコンシン州を本拠地とし、米国に6工場を有する世界最大の鉄鋳物サプライヤー。北米市場において輸送機向け鉄鋳物事業を展開しており、自動車用ブレーキ部品を中心に、産業機械や農業機械、建設機械等、幅広い分野に製品を供給している。優れた生産技術・生産管理の下、鉄鋳物における世界最大の生産規模を機動的に運営しており、北米における圧倒的な市場シェアを誇っているという。また、長年にわたる安定した供給実績によって、強固な顧客基盤を築いており、同社の競争力の源泉となっている。世界の輸送機向け鉄鋳物市場は、新興国での自動車需要に牽引され 継続的に拡大することが予測されており、実績に裏打ちされた高い競争力を有するワウパカは、今後も安定的に成長することが見込まれている。

 このような状況のもと、日立金属の鉄鋳物事業において中長期な成長を実現していくためにはワウパカが有する圧倒的な生産規模および事業領域、顧客基盤を取り込み、グローバル市場での競争優位性を確保できる事業基盤を獲得することが不可欠との判断に至った。

 日立金属は、今回の買収により、同社が志向してきた高付加価値ニッチゾーンと、ワウパカの競争力ある多量生産ゾーンを有する、世界最大の鉄鋳物サプライヤーとして事業領域を拡大、強固な基盤のもと、 事業を展開していく。