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三菱重工業、IHI、日本政策投資銀行の3社が民間航空エンジン事業会社への出資契約を締結

 三菱重工業とIHIおよび日本政策投資銀行の3社は、10月1日付で発足する民間航空エンジン事業の新会社「三菱重工航空エンジン株式会社」への出資について正式契約を締結した。新会社は、三菱重工業の民間航空エンジン事業を会社分割することで承継して発足するもの。

 新会社は、今後の伸長が確実な民間航空エンジン市場で、国際共同開発におけるパートナー会社としての地位を確固たるものにするため、財務基盤の拡充をはかるとともに、生産連携体制を構築し、生産性を高めていくことで競争力を強化する。

 具体的には、特に生産量の増加が見込まれる低圧タービンブレードにおいては、世界的に有数の生産能力を持つIHIと長期的な生産協力関係を構築していく。また、高度な加工技術が要求されるエンジン部品製造については、新会社の取引企業を支援し産業クラスター化による一貫生産体制の構築にも取り組む。これらの取り組みを通じて競争力を強化し、国際マーケットでの存在感を高めていく狙い。なお、三菱重工業は、新会社の主要株主として事業運営あたるとともに、資材調達や研究開発などについて継続して支援を行うという。