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丸紅情報システムズ、医療分野向けに3Dモデルを造形する受託サービス

 丸紅情報システムズは、3Dプリンターで医療分野向けに3Dモデルを造形する受託サービス「メディカル3Dモデル造形サービス」を開始した。これは、CT/MRIなど患者の医療データを3Dプリンターによって立体的に再現し、臓器や血管、骨といった人体モデルの形状や質感までを可視化・可触化した3Dモデルを製作するサービス。CT/MRIなどで取得した臓器や血管、骨といった医療データから画像処理ソフトで立体化し、それを3Dプリンターで造形するためのSTLフォーマット(三次元形状を表現するデータを保存するファイルフォーマットのひとつ)に変換後、造形する。

 これまでの医療用模型製作の手法では、臓器や血管、骨といった複雑な形状を一体構造で製作することが難しいため、複数のパーツを個々に製作し手作業で組み合わせて完成させるケースが多く、工数が多いことが課題だった。さらに、症例別にすべてカスタムメイドとなるため、個別に型を製作することが必要となり費用面でも課題があった。

 一方3Dプリンターであれば、複雑な形状でも一体構造で造形することが可能で、型を製作せずとも個々の3Dデータから直接それぞれの3Dモデルを造形することができる。これにより期間短縮・コスト削減を実現し、さまざまな医療現場で3Dモデルを活用することが期待できる。

 同社は、20年以上3Dプリンターの国内販売に携わり知見を培ってきた。その強みを生かし医療分野に特化した3Dプリンターによる3Dモデル造形サービスを開始することとなった。 同社では、3Dプリンターの販売・保守サポートに加え、3Dプリンティングの設計コンサルティングおよび造形サービス(MSYSオンデマンド生産サービス)を展開しており、製造業をはじめとした幅広いものづくりの現場へ3Dプリンティングソリューションを提供している。今回のサービスでは取り扱い製品であるストラタシスの3Dプリンターを使い、精度の高いモデル造形を可能としている。目的に合わせて材料・積層ピッチを選べたり、軟質と硬質材料を組み合わせて部位によって触感を変えられたり、また、カラー造形も可能だという。

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