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愛知製鋼、高強度コネクティングロッド用鋼がトヨタのス新型ターボエンジンに採用

愛知製鋼「開発鋼の金属組織」開発鋼の金属組織 白:フェライト組織、灰色:パーライト組織 愛知製鋼は、高強度でありながら現用鋼と同レベルに削りやすく、部品の大幅な軽量化と良好な生産性を実現し、自動車の燃費改善に貢献する高強度コネクティングロッド(以下、コンロッド)用鋼をトヨタ自動車と共同で開発し、トヨタのオーリス新型ターボエンジンに採用された。

 自動車の燃費規制は、世界各国で年々厳しくなっており、エンジンの高効率化が求められている。エンジンの運動部品であるコンロッドは、軽量化により、部品自体の質量低減だけでなく、部品の慣性力、摩擦損失などの低減による、周辺部品への波及効果が期待できるため、軽量化ニーズが高い部品である。

 コンロッドの軽量化には高強度化が必要であるが、従来、高強度化により削り難くなってしまうことが課題であった。今回、鋼材から鍛造まで一貫したプロセス開発により、鋼の組織の最適化とバナジウム(V)炭窒化物の析出制御による強化量の最大化を組み合わせることが可能となり、世界最高レベルの強度と現用鋼と同等の削りやすさの両立を達成した。

 この開発鋼の採用により、従来の同等排気量クラスのエンジンのコンロッドに比べ15%程度の軽量化を達成した。

 開発鋼は、これまでもターボエンジン搭載のLEXUS NX200tのほか、自然吸気エンジンでもLEXUS RC F(エンジン型式:2UR-GSE)が採用している。