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新東工業、高品質なアルミ鋳物生産を可能にした金型重力鋳造機

新東工業「傾動式金型重力鋳造機GDCX」 新東工業は、高品質なアルミ鋳物生産を可能にした金型重力鋳造機「傾動式金型重力鋳造機GDCX」を開発、販売を開始した。

 製品の軽量化が求められている自動車部品をはじめとして、従来の鋳鉄製の鋳物製品が他の素材に転換されており、それに伴いアルミ重力鋳造品の生産量も国内海外を問わず増加傾向にある。こうした自動車部品等のアルミ化に伴って発生する製品の品質確保や設備投資額の抑制、トレーサビリティの確保など製造現場では多くの課題が顕在化している。

 こうした課題を踏まえて同品では、アルミ溶湯の湯流れを安定化できるため、複雑形状のアルミ製品であっても高品質品を安定生産することを可能にした。さらに、空気や酸化膜の巻き込みを防止できる機構のため、無欠陥のアルミ鋳物生産を実現している。

 アルミ鋳物の生産システムにおいて、コンパクトであることに加え、作業性も大幅に改善し、高品質のアルミ鋳物製品を安定的かつ効率的に生産できるため、ハンドリングロボットや中子造型機、アルミ溶解炉等との組み合わせを含め、ユニットとして多くのシステムアップに対応できるアルミ鋳造装置となる。

 同品は、国内および海外での自動車部品生産工場を主要ターゲットとして、すでに20台超える受注を獲得しており、今年度50台の販売を目指す。