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ジヤトコ、CVTグローバル累計生産台数3000万台を達成

 ジヤトコは、CVT(無段変速機)のグローバル累計生産台数が、1997年の生産開始以来18年8か月で、2016年3月末に3000万台に達したと発表した。単一メーカーのCVT累計生産台数が3000万台に達するのは世界初だという。

 同社は、1997年に、世界で初めて2リッタークラスに対応した金属ベルト式CVTの生産を日本で開始した。世界的に環境・燃費への関心が高まる中で、燃費性能に優れたCVTの需要も増加し、供給体制を整えるために生産地域を拡大し、2005年11月にはメキシコで、2009年9月には中国で、2013年7月にはタイで生産を開始した。2000万台から3000万台までは2年4か月で、531万台の海外生産が大きく伸びた。2015年度のCVTグローバル生産台数役432万台のうち、海外拠点での生産は約246万台でCVTグローバル生産台数の57%を占めている。

 同社は、1997年のCVT生産開始以来、数々の世界初の技術を商品化し、CVTのパイオニアとして常に業界をリードしてきた。2009年に軽・小型車用に市場投入した世界初の副変速機付CVT「Jatco CVT7」は、優れた動力性能と燃費性能から約920万台を販売するベストセラーとなり、今も需要が拡大している。2015年には「Jatco CVT7」をベースに、CVTとして世界最大の変速比幅8.7を実現し、燃費と運転性を向上させた「Jatco CVT7 W/R」を発売した。中・大型車用には「Jatco CVT8」を2012年から市場投入している。またハイブリッド車に適用する「Jatco CVT8 HYBRID」を2013年から販売開始している。「Jatco CVT7」「Jatco CVT8」「Jatco CVT8 HYBRID」の3機種は、2015年度のCVTグローバル生産台数の90%を占めている。同社は、軽自動車用から3.5リッタークラス車用までのCVTフルラインナップを揃える唯一のメーカーで、現在は国内3拠点、海外3拠点の計6拠点で生産している。2015年に全世界で生産されたCVT生産台数に占める同社のシェアは、業界トップの41%だった。