TECHNO-FRONTIER 2016開催、軸受・モーション技術が集結

 日本能率協会は4月20日~22日、千葉市の幕張メッセで「TECHNO-FRONTIER 2016」を開催した。軸受・モーション技術関連では以下のような展示があった。

ジェイテクト「モータ用新セラミック玉軸受」ジェイテクト「モータ用新セラミック玉軸受」 ジェイテクトは、インバータ制御機構の増加に伴うモータ用軸受の電食防止対策の必要性が高まっていることを見据えて、「モータ用新セラミック玉軸受」を展示した。独自開発のセラミックボールの採用により、電食防止用軸受で実績のある窒化ケイ素製ボールと同等の絶縁性を確保しながら、軸受の内外輪材料である軸受鋼(SUJ2)に近い線膨張係数を実現することで、温度変化による内外輪と玉のすき間変化を従来よりも小さく抑え、より幅広い温度環境への適応を可能にした。転がり疲れ寿命の評価では計算寿命の3倍以上を、音響値測定では一般軸受と同等の音響値という結果を示した。

 また、早くから自動車向けに開発を進めていたトラクションドライブ機構を、ロボットや印刷機など高精度送り用減速機として提案した。トラクションドライブは転がり接触するローラ間の高圧下で高粘度化するトラクショングリースが動力を伝達する仕組み。滑らかでガタのない動力伝達が可能なことから、印刷機の送りドラムに適用した場合、速度ムラ解消によって画像品質の向上に貢献できる。

スガツネ工業の鉄道改札機への提案スガツネ工業の鉄道改札機への提案 スガツネ工業は、動きを創造するテクノロジー「モーション デザイン テック」をベースにした機構部品を、鉄道業界向けを中心に紹介した。これは開閉に、“ゆっくり動く”、“どこでも止まる”、“軽々と開く”、“カチッと止まる”、“あちこち開く”といった動きを与える技術。作業環境に合った動きを付与することで扉や蓋の操作性を向上。開閉動作を伴う作業の効率アップによって、装置や設備の付加価値を向上したいとしている。

THKの免震システムTHKの免震システム THKは、免震・制震システムを出展した。免震システムは直動案内を応用し建物用で適用が進んだが、2011年の東日本大震災以降は、彫刻や仏像などの美術品向け、病院施設の人工透析機や臨床検査用分析装置向け、自動車ラインなどの安定稼働につながる各種の生産設備向けなどで、需要が伸長しているとした。

日本精工の薄色電荷輸送剤日本精工の薄色電荷輸送剤 日本精工は、軸受用グリースの開発などで長年培ってきた配合技術などを応用し、独自の薄色電荷輸送剤を開発。従来のヨウ素を用いた電荷輸送剤で制約のあった色彩性、透明性、デザイン性を高めた色素増刊太陽電池が作製できることをアピールした。変換効率10%程度のSi系太陽電池に比べ同数%と劣るものの、ポスターなど意匠的なインテリアとして室内での発電を可能にする。また、環境発電ワイヤレスセンサ向け電源として、室内環境モニタリング機能付き壁掛けインテリアなどにも応用できるとした。

日本トムソンのクロスローラ軸受日本トムソンのクロスローラ軸受 日本トムソンは、ロボット市場の拡大に対応し、生産体制を増強したクロスローラ軸受をアピール。最先端ロボットの旋回部に適用できる同社クロスローラベアリングの、断面高さを抑えたコンパクトで高精度といったメリットを打ち出した。