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川崎重工業、東京都交通局よりリニア式地下鉄新造車両88両を受注

 川崎重工業は、東京都交通局より大江戸線向けリニア式地下鉄新造車両88両を受注したと発表した。受注総額は約160億円で、兵庫工場(神戸市)で製造し、2018年度から2020年度にかけて順次納入を行う。

 今回受注した車両は、老朽化した既存車両の更新と乗車数増加に伴う増備計画に伴って導入されるもので、客室の各出入口に大型液晶モニタによる車内案内装置および情報提供装置を配置するほか、車椅子スペースなどバリアフリーに配慮し、旅客サービス向上を図っている。

 リニア式地下鉄車両は、リニアモーターと軌道上のリアクションプレートとの吸引・反発により推進力を得られることから、急勾配や急カーブの走行にも対応できる。また、車高を低く抑えることで、トンネル径が小さい路線での走行を可能にしている。

 同社は、これまで大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線、神戸市営地下鉄海岸線や横浜市営地下鉄グリーンライン向けなどにリニア式地下鉄車両を納入した実績を有している。東京都交通局からは2011年に2編成16両を納入した大江戸線「12-600形」以来の受注となる。