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日立パワーソリューションズ、東北地方における風力発電設備の安定稼働を支援する施設を開設

 日立パワーソリューションズは、青森県、秋田県、山形県における既設風力発電設備の迅速なサービスの提供を目的に、保守の中核拠点として大型部品倉庫を有する「能代サービスセンタ」と、サービスエンジニアの技術力向上を図るため、安全と保守の教育を実施する「能代トレーニングセンタ」を秋田県能代市に開設した。

 東北地方の日本海沿岸は、風況に恵まれていることなどから風力発電所が集中している。中でも秋田県は、海から吹きつける強い風が風力発電に適していることなどから、2013年3月末時点で114基(141120kW)だった風力発電設備の導入数が2016年7月末には215基(281172kW)に増加しており、安定稼働を支援するための保守サービスの充実が求められている。

 同社は、2016年12月末時点で秋田県内の69基を含め、東北地方に145基の風力発電設備と蓄電池設備の納入実績を有している。また、風力発電設備や太陽光発電設備などの分散電源や無停電電源装置、受変電システム、情報・制御システムなどの幅広い設備の長期保守における豊富な実績と経験を有し、全国40カ所のサービス拠点とICTを駆使した「遠隔監視・支援センタ」での24時間365日体制によって高度保守サービスを提供してきた。

 今回開設した「能代サービスセンタ」は、風力発電設備が多数設置されている青森県、秋田県、山形県の日本海沿岸の中心に位置している。また、能代港や秋田自動車道からアクセスが容易で、風力発電設備のローターヘッドなどの大型部品が保管可能な倉庫を有していることから、不具合や自然災害などにより運転を停止した際も、部品調達をはじめ迅速な保守対応が行え、復旧までの停止期間の短縮を実現する。

 「能代トレーニングセンタ」では、保守作業の技術力向上と安全確保の徹底を目的とした教育を同社サービスエンジニアと秋田県をはじめとする協力会社作業員を対象に行う。なお、同施設は、2016年4月に、秋田県ならびに能代市から誘致企業の認定を受けており、秋田県の新エネルギー産業戦略や能代市の再生可能エネルギービジョンへの貢献が期待されている。

「能代サービスセンタ」「能代トレーニングセンタ」の外観「能代サービスセンタ」「能代トレーニングセンタ」の外観