NSK、製紙機械用微小焼付き防止自動調心ころ軸受を開発

nsk 日本精工(NSK、 http://www.nsk.com )は、製紙機械向けに微小焼付き(スミアリング)を防止する軸受を開発した。本開発品は、独自のダイアモンドライク・カーボン(DLC)被膜を軸受の転動体に採用することで、耐スミアリング性能を高め、製紙機械の安定稼動、メンテナンス期間延長を可能にする。

 近年、製紙業界の動向としては、ペーパーレス化の影響に伴い、小規模生産設備が縮小し、大型高速設備による大量生産と、中型中速設備による小ロット多品種生産のニーズが高まっている。こうした状況下で、設備の安定稼動やメンテナンスの容易さがますます求められている。

 製紙機械の軽荷重部位や潤滑環境の悪い部位に使用される軸受では、内外輪軌道面および、ころ転動面間ですべりが発生し、スミアリングという微小焼付き現象が発生することがある。スミアリングは、放置すると剥離・割れに発展し、生産ラインの停止を引き起こす。生産ラインが止まると、安定稼動に戻るまで製品(紙)品質が変動するため、不良品が発生し、生産現場では電力や蒸気等、大きなエネルギーロスが発生する。

 本開発品は、軽荷重が掛かるソフトカレンダーロール(紙の表面を滑らかにする工程)用軸受やサクションロール用(水分を抜き取る工程)軸受、または潤滑環境の悪い部位に使用される軸受の早期損傷を防止し、メンテナンス期間延長、省エネ化を実現する。

 NSKは、本製品により製紙業界向け軸受のラインナップを拡充し、製紙業界向けの売上として2012年度に50億円を目指す。