日立ソリューションズ、世界中の製造拠点のデータ集約し、分析するシステムを開発

 日立ソリューションズ( http://www.hitachi-solutions.co.jp )は、世界中の製造拠点や販売拠点のデータを集約し、製品ごとの製造から販売までの連結原価構造の分析や将来のシミュレーション機能により、サプライチェーン全体での製品損益や事業リスクの見える化を実現する「グローバル製造業向け経営情報可視化ソリューション」を7月1日から提供を開始する。

 これにより、企業は製品ごとや地域、顧客ごとなど、さまざまな視点から連結原価構造を把握できるようになり、また、原材料費や人件費の変動、為替変動などのグローバル特有のリスクを考慮したサプライチェーン戦略を効率的に立案することが可能となる。

 製造業界では、為替レートの高止まりや電力供給不安、少子高齢化による国内市場の停滞から、多くの企業が海外への事業展開を一層加速させている。また、その展開の形態は、海外拠点を設置して原材料の調達や製品の製造、販売を行う単一的な形態から、自社や販売会社などの取引会社を含めたサプライチェーンを世界中に構築し、拠点ごとに最適な機能を配置する統合的な形態に変化している。そのため、グローバルな連結経営の効率化は重要な経営課題となっているという。

 今回開発した「グローバル製造業向け経営情報可視化ソリューション」は、世界に展開する各拠点から生産、販売、在庫などのデータを本社のデータウエアハウスに集約して分析し、多通貨による連結原価構造の的確な把握を可能にする。また必要に応じて、サプライチェーンで発生する販売管理費も事業の実態に合った適切な配賦基準で製品原価に配賦する。これにより、管理会計におけるサプライチェーン全体での製品ごとの連結原価を算出するとともに、地域や通貨別での連結原価構造の分析結果をレポート出力する。そして、拠点ごとの原材料の調達費や人件費の変動、為替相場の変動などによる損益のシミュレーション結果を、視覚的に理解できるようにダッシュボードで表示し、事業リスクの見える化を実現する。

 さらに、同社は、膨大なデータを蓄積、分析、加工して企業の戦略立案に活用するBI(Business Intelligence)のノウハウを活かしたテンプレートを活用することで、スクラッチによる開発と比較し、短納期、低コストでシステムを構築する。
ソリューション全体図ソリューション全体図