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安川電機、HEV用モータドライブシステム開発

シリーズハイブリッド方式  安川電機( http://www.yaskawa.co.jp )は、マツダ( http://www.mazda.co.jp )と共同でハイブリッド電気自動車(HEV)用にモータ、ジェネレータ、パワーコントロールユニットからなるモータドライブシステムを開発した。今回開発したモータドライブシステムは、今年3月にマツダより発表された、「マツダ プレマシー ハイドロジェンREハイブリッド」に搭載されている。

 HEVには、小型軽量、高出力かつ高効率なモータドライブシステムが必要。同社はこのニーズに応えるため、長年培ってきたモータドライブ技術を活かし、今回の開発に成功した。同モータドライブシステムは、電気駆動系の高効率化のメリットを最大限に活かせる方式として、エンジンの出力をすべて電気エネルギーに変換し、全駆動をモータのみで行うシリーズハイブリッド方式への適用を目指して開発した。

 主な特徴は以下のとおり。


  1. コンパクトで高効率、ロータ内に部に永久磁石を埋め込んだPMモータ、IPMジェネレータを採用
    一般産業用機器の小型・高効率モータとして定評のあるIPMモータをベースに車載用として最適化した、車輪駆動用のモータと、エンジンに直結して発電するジェネレータを開発。特にモータは、自動車の加速性能と高速巡航性能を両立するために、高トルクかつ広い定出力
    範囲が得られる巻線切替モータとした。
  2. 高効率を実現したパワーコントロールユニット
    パワーコントロールユニットは、車輪駆動用のモータの制御を行うインバータと、エンジンから最適な電力を取り出すためのジェネレータの制御を行うインバータの2インバータ一体型。モータを駆動するためのインバータ部には、工作機械などの産業用モータドライブで培った巻線切替技術を応用し、自動車の駆動に適した新開発の電子式巻線切替技術を適用した。この巻線切替によって、中・高速運転でのモータ効率を大幅に改善。