経産省、第4回ロボット大賞にトヨタなどの自動車製造ロボット選出

 経済産業省は、ロボットの中から将来の市場創出への貢献度や期待度が最も高いロボットを選定し、経済産業大臣表彰を行う「第4回 ロボット大賞」を発表、トヨタ自動車らの「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」が受賞した。

 今回は92件の応募の中から、厳正な審査により、昨年又は今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いロボット12件が優秀賞として選ばれ、この優秀賞の中から、「第4回 ロボット大賞」、最優秀中小・ベンチャー企業賞、日本機械工業連合会会長賞、中小企業基盤整備機構理事長賞及び日本科学未来館館長賞が選ばれた。

 主な受賞製品は以下の通り。

第4 回 ロボット大賞(経済産業大臣賞)

「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」
トヨタ自動車など「安全・快適に人と協働できる低出力80W駆動の省エネロボット」<開発者等>
トヨタ自動車
オチアイネクサス
名古屋工業大学
首都大学東京
<概要>
自動車の組立工場においてスペアタイヤを自動車のトランクに搭載するロボット。低出力のモータを用いることにより、人と協働して安全に作業が可能。既にトヨタ自動車の組立工場にて実用化されている。

最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)

「HAMDAS-R(ハムダスR)」
前川電気「HAMDAS-R(ハムダスR)」<開発者等>
前川電気
<概要>
豚もも肉から自動的に骨を取り除くロボット。豚もも肉は個体差によるバラツキが大きく、自動化は困難とされていたが、X 線認識システムなどにより骨のサイズおよび形状を認識することで、一連の作業を自動化できるようにした。

日本機械工業連合会会長賞

「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」
パナソニック ヘルスケアなど「注射薬払出ロボットを起点とした薬剤業務支援ロボット群」<開発者等>
パナソニック ヘルスケア
パナソニック
<概要>
病院業務の一つである複雑な薬剤業務を支援するロボットシステム。薬剤の選び出しと病院内の自動搬送を行う。これらの作業支援により、服薬指導などの人でしかできない業務に薬剤師が集中できるようになる。

中小企業基盤整備機構理事長賞

「超高圧送電線の活線点検ロボット「Expliner(エクスプライナー)」」
ハイボットなど「超高圧送電線の活線点検ロボット「Expliner(エクスプライナー)」」<開発者等>
ハイボット
東京工業大学
関西電力
かんでんエンジニアリング
ジェイ・パワーシステムズ
<概要>
超高圧電線を遠隔操作で移動し自動で活線点検するロボット。これまでは、点検のため一時的に給電を遮断していたが、本ロボットは送電を止めることなく、障害物等をよけながら複数・長距離の送電線を連続点検できる。

日本科学未来館館長賞

「「きぼう」ロボットアーム」
JAXAなど「「きぼう」ロボットアーム」<開発者等>
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
日本電気(NEC)
<概要>
国際宇宙ステーションの一部である日本宇宙実験棟「きぼう」に取り付けられた宇宙用ロボットアーム。「きぼう」船内から宇宙飛行士がロボットアームを遠隔操作し、スペースシャトルで打ち上げられた実験用機材などの宇宙ステーションへの取り付け作業を行う。

 なお、表彰式は11月26日に東京・青梅の日本科学未来館で開催される。