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ミネベア、カンボジアに小型モータの量産工場新設

 ミネベア( http://www.minebea.co.jp )は小型モーターなどの生産能力増強のため、日系部品メーカーとしては初となるカンボジアでの量産工場新設を決定した。同社が新たな地域に大規模生産拠点を設立するのは、1994年の中国・上海工場設立以来17年ぶりとなる。新工場設立にかかわる投資金額は約50億円。2011年4月から稼働を開始する予定。

 カンボジア新工場は、隣国タイにある同社工場から部品供給を受けて、主にOA機器や家電・デジタル機器向け中・小型モーターの組立てを行う。まず2011年4月から、プノンペン特別市郊外にあるプノンペン経済特区内のレンタル工場で小規模の生産を開始し、2012年中に同区内に建設する自社工場(延べ床面積2,000m2~10,000m2)へ順次生産を移管していく。将来的には、最大で5,000名規模の従業員を雇用する予定で、モーターの生産拠点としては中国工場に次ぐ規模の量産体制を整える。

 同社は、1972年にシンガポールで生産活動を開始して以来、40年以上にわたってアジア地域で事業規模を拡大してきた。現在、日本を除くアジア地域での生産比率は80%を超える。今後は、カンボジア新工場とタイをはじめとするアジア地域での生産ネットワークを強化して、これまで以上に安定した供給力の確保と将来的なモーター需要の拡大に備えていく。