不二越、結晶性を高めたダイヤモンドコーティングを施したCFRP用ドリル

不二越「クリスタルダイヤコートドリル」 不二越( http://www.nachi-fujikoshi.co.jp )は、10月21日よりCFRP加工用ドリル「クリスタルダイヤコートドリル」の販売を開始する。背景に、新興国を中心に需要が拡大する航空機分野や自動車の軽量化でCFRPのニーズが高まりなどがある。同品で2012年度に2億円年、2015年度に5億円の売上を目指す。

 CFRPは炭素繊維の硬度が高いため切削工具が早期に摩耗すること、樹脂強度が低いために層間はく離(樹脂部の剥がれ)やバリが発生しやすい、樹脂の耐熱温度が200℃と低く加工スピードを上げられないなどの問題があり、難削材に位置付けられている。同品は、これらの問題を克服するため、耐摩耗性の向上と切削抵抗の低減を両立するクリスタルダイヤコート ドリルを開発し、市場投入する。

 主な特徴は以下のとおり。

  1. 新開発の超硬質皮膜「クリスタルダイヤコート」を採用
    ダイヤモンド結晶中の不純物を低減して結晶性を高めることで、従来のダイヤモンドコーティングよりも優れた耐摩耗性を有し、従来品と比較して3倍以上の長寿命を実現する。
  2. CFRPの加工に適したドリル形状
    CFRPの層間はく離やバリの生成メカニズムの解析をもとに、ドリルの切削抵抗(直進方向と回転方向の抵抗)の低減を狙いとした、強ねじれ角と新発想の外周刃(3番逃げ角を外周側に施した)により同社独自の刃先形状を開発、切れ味を大幅に向上した。層間はく離やバリの発生を抑えることで、高品位な穴加工を実現する。
  3. 豊富なサイズラインナップ
    ・外形Ø2.0mm ~ 13.0mmの範囲でØ0.1mm刻みの110サイズ
    ・Ø1/8 ~ 1/2"(インチサイズ)の7サイズ