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デンソー、40%の小型・軽量化を行った新型ラジエーターを開発

デンソー「Global Standard Radiator」 デンソー( http://www.denso.co.jp )は、従来のラジエーターを全面改良し、高性能化かつ従来より40%の小型・軽量化を実現した新型ラジエーター「Global Standard Radiator (GSR)」を開発した。

 同品は、放熱効率の向上により、従来は27mmだった製品幅が16mmでも同等の性能を発揮することが可能となり、その結果大幅な小型・軽量化を達成したもの。加えて、ラジエータータンクには2009年から量産を開始している植物由来樹脂を使用しており、従来と比べ、より環境に優しい製品となっている。また、安全面においても、製品の小型化によりボンネット内での搭載設計の自由度が増し、事故の際に衝撃を吸収するための空間の拡大が可能となった。

 ラジエーターの性能は、構成部品のフィンとチューブの2部品により決定される。今回、小型・軽量化を達成する要因となったラジエーターの放熱効率の向上は、フィンの改良により実現した。フィン表面のルーバーと呼ばれる放熱を促進するための形状をより微細にしたことで、単位面積あたりのルーバーの数を30%増やし、その結果、従来と比較して放熱効率を10%向上させた。

 また、フィンとチューブは、世界各地における調達性を考慮しつつ、従来製品より薄肉・高強度の材料をメーカーと共同開発し、板厚の薄い材料でも、同等の強度を確保した。特にフィンとしては世界最薄の材料であり、同社の持つ高い技術力によって成形を実現している。
 
 これらの結果、従来製品と比べ全体で40%の小型・軽量化を達成した。

 今回開発した製品幅16mmのGSRは、トヨタ自動車が発表したレクサスGSに搭載されている。今後、16mmに加え、従来製品の36mmを27mmに、16mmを11.5mmに小型化するGSRも順次製品化し、GSRシリーズとして幅広い車種へ対応していく予定。