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日産とNASA、自動運転システムで共同研究・開発

 日産自動車は、同社の北米研究拠点がアメリカ航空宇宙局(NASA)と自動運転システムの発展および同技術の商業的応用を目指し、共同で研究・開発を行うと発表した。期間は5年間。

 日産総合研究所シリコンバレーオフィスと、カリフォルニア州モフェットフィールドにあるNASAエイムズ研究センターは、自動運転システムやヒューマン・マシン・インターフェース、ネットワーク対応アプリケーション、ソフトウェアの分析・実証、道路交通環境および宇宙で使用される高度なハードウェア・ソフトウェアを含むすべての技術開発に取り組む。

 両研究所は、自動運転技術の搭載車両が実際に資材や人間の輸送を遠隔操作で行うことが可能であるか検証するため、自動運転技術を搭載したゼロエミッション車両を用いてエイムズ研究センター敷地内で実験を行う予定。今回の実験では、NASAミッションコントロールセンターで行っている惑星探査車の遠隔操作と同様の技術を適用する。自動運転車両の最初のプロトタイプ車両を用いた検証実験は、2015年内に実施予定。

 日産は、複雑な都市部を含む多様な道路状況に対応できる能力を兼ね備えた自動運転技術搭載車両の導入を2020年までに行う予定。

 今回のパートナーシップにより、NASAは、日産から自動運転車両に用いられる革新的な要素技術、専門知識を共有しながら、車両を用いた輸送に関する共同研究、適正なプロトタイプシステムの利用、ロボットソフトウェア用実験設備の活用などが可能になる。