NSK、高速・高加減速・静音低振動化対応の工作機械用ボールねじを開発

 日本精工(NSK、Tel.03-3779-7050、 http://www.jp.nsk.com )は、高速工作機械用ボールねじ「HMDシリーズ」の販売を開始した。高速工作機械向けとして独自の高速静音技術による新循環方式を採用、コンパクトなナット寸法で従来比20%の高速化と高剛性・高負荷容量を実現。工作機械の高速化・高精度化・静音低振動化に貢献する。2011年に40億円の売上を目指す。

 本製品は、循環方式として独自の高速・静音技術を駆使したエンドデフレクターと新開発のミドルデフレクターを採用、滑らかなボール循環を実現した。その結果、許容dn値(軸径×回転数)は16万となり、従来のチューブ式循環に比べ約20%向上した。最大送り速度は120m/minが可能(軸径40mm、リード30mmの場合)。

 新しい循環構造を採用したことで、騒音・振動を従来のチューブ式に比べ約半分に低減。これにより、環境にやさしく高精度な工作機械の実現に貢献する。

 新開発のミドルデフレクターにより多列の循環が可能となり、新生産技術の適用によりナット研削長さを従来比約70%長くすることに成功。これらの技術開発により、シングルナット予圧方式を全ての型番に採用することが可能となり、軸方向に対し従来比約20%のコンパクト化が実現した。

 2条ねじとボール溝の最適化により、標準ボールねじに比べ剛性3倍・負荷容量2倍(同社比)の仕様となっているほか、許容dn値の向上により同じ使用回転数では軸径をアップすることが可能となり、負荷容量や剛性をアップできる。これにより機械の大型化や複合・多軸化や無人化に伴う長寿命ニーズに応えられる仕様が可能となった。