住友電気、油穴付き新汎用超硬ソリッドドリルを開発・発売

住友電気工業「スーパーマルチドリルHGS型」 住友電気工業( http://www.sei.co.jp )は、油穴付きの新汎用超硬ソリッドドリル「スーパーマルチドリルHGS型」の販売を開始した。初年度15億円、3年後に30億円の売り上げを見込んでいる。

 金属部品の穴あけ加工においては、加工コスト低減、CO2排出量削減、さらに省スペースを目的とした加工機の小型化や、加工時間短縮と加工機台数節減のための高能率加工が求められており、小型機械でもブレずに、且つ高能率加工と長寿命を両立する工具への需要が高まっている。
 
 こうしたニーズに対応し、同社は昨年10月に独自の新刃型と新コーティング膜を採用した外部給油式の汎用超硬ドリル「スーパーマルチドリルGS型」を開発。このたび、油穴が付いて内部給油およびMQLに対応し、穴深さ3xD(D:ドリル径)、5xD、8xDの高精度・高能率穴開けを実現する同品をした。

 同品の特長は以下の通り。

  1. 切りくず処理、排出性を大幅に向上
    独自のJ字形の断面形状を持ち、広い切りくずポケットを備えた「J flute (Jフルート)設計」の採用により、切りくずが細かく分断され、切りくずの排出性が大幅に向上。高能率加工時に発生しやすい切りくずの詰まりによる折損や、巻きつきによる停止の心配がなく、安心して使用することができる。
  2. ダブルマージンを採用
    ドリル外周に合計4ヶ所のマージン部を持つ「ダブルマージン」設計を採用。深穴加工時でもドリルの直進性が高く、より真円に近い高精度の穴あけ加工が可能(φ2.0~φ2.4mmサイズは「シングルマージン」仕様)。
  3. 長寿命を可能にする、ドリル専用コーティング「DEXコート」を採用
    GS型と同様、同社独自のナノコーティング技術を駆使した複合超多層コーティング「DEXコート」を採用。複合超多層構造により、刃先の耐チッピング性が飛躍的に向上しています。また、コーティング膜にシリコンとクロムを添加することで、耐摩耗性、耐熱性、耐溶着性も大幅にアップ。従来コーティング比2倍の長寿命を実現。