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三井化学、シンガポールで高機能エラストマー生産能力増強

 三井化学の100%子会社である Mitsui Elastomers Singapore Pte Ltd(MELS)は、シンガポールにおける高機能エラストマー「タフマー」の生産能力の増強を決定した。

 タフマーは同社が世界トップシェアを有する競争優位製品であり、柔軟で軽量な性質を有するため、樹脂改質材や軟質成形材料として自動車、産業材、包装資材などに幅広く使用されている。需要はアジアを中心とした経済成長と産業の高度化を背景にますます拡大していくことが見込まれており、その中でもエンジニアリングプラスチック改質材の特殊銘柄は自動車生産台数の伸びや自動車軽量化の進展等により世界的に需要が大きく伸長している。

 そこで、日本の現行生産設備に加えてシンガポールへ新たに特殊銘柄生産設備を導入し、生産能力を増強する。

 タフマー事業では、これまでも北米・欧州地域での物流拠点を設置するなどグローバル物流体制の整備を進めてきたが、シンガポールにおいても物流品質レベル向上を目的として、MELS の製品倉庫・出荷設備を増強する。