東邦テナックス、米で航空機用ブレーキ材に向けた耐炎繊維を供給拡大

 東邦テナックスは、航空宇宙関連企業である米・UTCエアロスペースシステムズ社(以下UTAS)との間で、同社が製造する航空機用ブレーキ材向けに、耐炎繊維「パイロメックス」の新たな供給契約を締結した。

 炭素繊維は、特殊なポリアクリロニトリル繊維(プリカーサ)を200~300℃の空気中で酸化した後、無酸素状態において1000~2000℃で焼成することにより製造する。東邦テナックスは、この酸化工程により製造される耐炎繊維を「パイロメックス」の商標で展開しており、すでに各種防炎シートやNAS電池の電極材などに使用されている。

 UTASは、航空宇宙・ビルシステム事業を中心としたコングロマリットであるユナイテッド・テクノロジーズ社(以下UTC)傘下の航空宇宙関連企業。東邦テナックスはこれまでもUTASが製造する航空機用ブレーキ材向けに「パイロメックス」を供給していたが、今回の供給契約により、2030年まで契約期間を延長するとともに、従来の約2倍の供給量となる。