富士フイルムメディカル、波長の異なる2種類のレーザーを用いた内視鏡システム

 富士フイルムメディカルは、内視鏡システムの光源に波長の異なる2種類のレーザーを用いた内視鏡システム「LASEREO(レザリオ)」用スコープの新ラインアップとして、先端の小回り性能を高めた上部消化管用処置スコープ「EG-L580RD」の販売を開始した。

 近年、食道・胃・大腸など消化器疾患の分野では、早期がんを内視鏡で観察しながら切除する「内視鏡的粘膜切除術(Endoscopic Mucosal Resection)」や、粘膜下層を切開・はく離する「内視鏡的粘膜下層はく離術 (Endoscopic Submucosal Dissection。以下、ESD)」といった患者の身体的負担の少ない低侵襲治療が注目されている。特に胃がんに対する治療においては、ESDが年々増加している。これらESDなどの内視鏡治療には高度な技術が要求されるため、処置性、操作性が高い処置具や内視鏡が開発されることで、より普及が進むと予想されている。

 EG-L580RDは、波長の異なる「白色光観察用レーザー」と「狭帯域光観察用レーザー」の2種類のレーザーを搭載した内視鏡システム「LASEREO」用の上部消化管用処置スコープ。LASEREOは、通常の観察に加えて粘膜表層の微細血管のコントラストを高めて強調して表示する「Blue LASER Imaging(BLI)機能」や、画像の赤色領域のわずかな色の違いを見やすく表示する画像処理機能「LCI(Linked Color Imaging)」といった独自の画像処理機能を搭載しており、微細な病変の観察が可能だという。

 この内視鏡は、スコープのアングル(湾曲)部と軟性部の間にある硬性部の長さを短縮したことにより、小回り性能が向上。食道や胃壁などの粘膜表層に沿ってスコープ先端を滑らかに動かすことが可能になった。また、上下左右の湾曲角度は従来機と同じ性能を維持している。胃角などスコープが届きにくい部位にもアプローチしやすい操作性を備え、検査時間の短縮、患者の身体的負担の軽減を図る。

富士フイルム「EG-L580RD」硬性部の長さを短縮して小回り性能を向上させ、病変部へのアプローチをサポートする